恐怖の報酬

恐怖の報酬」と言う映画を見たことはあるでしょうか?2回映画化されていて最初はアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、イヴ・モンタン主演の1954年作品、2度目はウィリアム・フリードキン監督、ロイ・シャイダー主演の1977年の作品です。簡単にあらすじを書きますと「油田で発生した大火災を消火するためニトログリセリンをトラックで運ぶと言う危険な任務を高額な報酬で引き受けた四人の男のドラマを描いたサスペンス」とまぁこんな感じです。
オリジナルのクルーゾー作品はフランスの映画で白黒作品、映画好きな人なら必ず知っていると言っていい名作です。危険を顧みず一角千金を夢見る男達のドラマがクルーゾーによってとても良く描かれている映画史に残る傑作ですね。この映画が公開された当時はニトロと言っても何の事だかわかる人はほとんど居ない時代でして、ニトログリセリンと言うちょっとした衝撃でも大爆発を起こす薬物を世に知らしめたのがこの映画なのです。余談ですがこの映画の主人公の名前がマリオとルイージ任天堂のゲームで有名なあのキャラクター達のモデルとなっています。
一方のリメイク版は「フレンチコネクション」「エクソシスト」と発表する作品がアカデミー賞を取ったり世界中で大ヒットしたりと絶好調の時にフリードキンが撮ったアメリカ映画です。エクソシストの儲けを全てつぎ込んで撮影用に村を一個作ったり滅茶苦茶気合が入っていたのに興行的には大失敗となった事で別の意味で有名です。日本で公開された劇場版と現在売ってるビデオ版とでは上映時間が30分も違い結末も全然違ってたりするんですが私はどちらもかなり好きでして映画史に残る名作と言われるクルーゾー作品よりこっちの方が断然好きだったりします。男臭さを撮らせたらフリードキンの右に出るものは居ないと言うくらいこの監督の人間描写は凄いです。
すっかり映画紹介になってしまいましたが(笑)ニトログリセリンと言う化合物を爆薬と知らなかったら無色透明の液体なだけにどう言う扱いをするか?ちょっとした衝撃や摩擦で大爆発を起こすと言う知識がなかったら確実に爆発させてしまうでしょう。実際にみたことは無くても怖いと言う事はみんなに知れ渡っています。知識って大事ですね。
今回のYahoo!BBの件、個人情報と言うデータは使い方によっては爆薬にもなると言う事を世の中にもっと知らしめるためには「恐怖の報酬」の様な情報流出による恐怖を描いたサスペンス映画でも作るのがいいのかもしれないなと思いました。データを扱う側の認識が変わらない限り同じ事は何度でも起こりますよ。もう一つ余談ですが私の本業の方で昨日また一つ面倒な通達がありました。一部の馬鹿どものために真面目にやってる大多数の人間がどんどん仕事をし辛い環境になっていくんですよね。私の携帯のカメラ、あのシャッター音は盗撮対策なんだろうけど街中で普通に撮るのも恥ずかしくなるくらいでかい音が鳴ります。99.9%の人が盗撮なんてしないのに0.1%のアホの為に規制されちゃうんですよね。普通に働いてるだけなのに疑われる技術者やサポセンの人達こそ被害者なのかもしれませんね。

個人情報はいくら?

公開日誌さんがヤフオクで自分の個人情報を出品しています。
Yahoo! BB で漏洩した個人情報
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h7435537
公開日誌:個人情報をオークション
http://blog.livedoor.jp/ooofunooo/archives/167138.html

今現在56,000円の値が付いてます。
でも公開日誌さんの個人情報は漏れて無かったとメールが来たようです。
http://blog.livedoor.jp/ooofunooo/archives/168381.html